「ITF東京2025」レビュー(上)

2025年07月23日 (水曜日)

対日輸出拡大に手応え

 先週15~17日に開かれた、インドのアパレルとホームファッションの展示商談会「第16回インドトレンドフェア(ITF)東京2025」は、多数の来場者を集め(2日目までで600人超)、盛況のうちに幕を閉じた。

 会場で行われたオープニング兼セミナー、インド大使館で開催されたガラディナーには、インド政府繊維省のギリラージ・シン大臣をはじめとする代表団、シビ・ジョージ駐日インド大使らが出席。伝統的技法と先進技術の融合、若く豊かな労働力、原材料の調達から製品化まで一貫したバリューチェーン、持続可能性に配慮したエコシステムといった優位性を紹介した。

 ギラリージ・シン大臣は「日本は年間約240億㌦もの繊維製品を輸入しているが、インドからは1%に過ぎない。だが裏を返せば伸び代が大きいということ」と話し、日本への輸出促進、日本からの投資誘致に並々ならぬ意欲を示した。

 こうした繊維行政トップの熱量を受け、出展者も活発な商談を展開した。

 シバテクヤーン(コインバートル)は、従来の綿や合繊高密度織物に代わって、バンブーテキスタイルを初披露した。衣料品や寝装品など「今までにない好反応」と話す。竹を原料とする持続可能性、抗菌性、薄く滑らかな肌触りなどが評価された。アパレルから製品OEMの相談もあり、日本に残って取引条件を詰めると言う。

 第1回から出展しているパシフィック・ガーメンツ(ノイダ)は、「今回も商談は順調」と笑顔だ。著名ブランドのOEM拡大をはじめ、オリジナル製品で百貨店やGMSとのパイプも太くする。「長い取引関係の中で日本が求める品質や納期管理で信頼を築いてきた結果」と自信を見せる。

 実績と信頼、新規提案などで、大手を中心に成果を上げていた。