ごえんぼう
2025年07月28日 (月曜日)
息子、娘のために毎日お弁当を作る。しかし不登校気味の息子は家で食べることや残すことも多く、作り手としてはやるせない。「できるだけ学校で、できれば完食を」と伝え、息子も理解はしてくれる。親と子のささやかで緩い「約束」である▼「1万㍍作っておいてと某社から指図されたから作った。でも7千㍍しか引き取ってくれなかった」とある産地の織布工場が明かす。転売を試みるが、そう簡単に買い手はつかない。別の織布工場で名前を伏せつつこの顛末を紹介してみると、「そんな話はざらですよ」と言う▼昔から産地では「契約書を交わしたことなどない」「そもそも契約という概念がない」という話を聞いてきた。口約束が主流で、リピート生産ならなおさら契約書など交わさない▼従って某社には、残った3千㍍を引き取る法的義務もない。そんなことがまかり通るのか…。ビジネス上の「約束」は必ず守ってほしい。