東洋紡せんいのスポーツ事業/国内縫製工場を集約/ナイロンニット生地も開発

2025年07月31日 (木曜日)

 東洋紡せんいのスポーツ事業部は、採算が低迷している縫製品事業に関して、国内縫製工場の集約など構造改革によって収益改善を進めている。一方、生地販売は海外向けが好調なことから、新たにナイロンニット生地の開発を進めるなど商品バリエーションを拡充する。

 スポーツ事業部の2025年度4~6月期は、ゴルフウエアがやや苦戦したものの、そのほかの分野は計画通りに推移しているもようだ。特に海外向けの生地販売が好調。国内向けも縫製品が苦戦しているが生地はゴルフ向けを含めて売上高が拡大した。

 特にピンタイプ仮撚り糸を使用した生地の人気が高い。重点提案している高密度ポリエステル長繊維ニット生地「スクラムテック」も好評が続いている。また、ウール・ポリエステル混の長短複合紡績糸「マナード」も海外の高級アウトドア用Tシャツ用途などで好評だ。

 一方、利益面の改善が引き続き今期の課題となる。このため国内縫製工場を再編するなど構造改革によって収益性改善を進める。これまでスポーツ衣料の国内縫製は三重工場(三重県四日市市)と鹿児島工場(鹿児島県県霧島市)が担ってきたが、鹿児島工場に集約し、生産の一部はインドネシアやベトナム、中国の関係会社や協力工場へ移管する。25年度中には再編を完了する計画だ。

 主に海外市場をターゲットとした生地開発にも力を入れる。その一つとして、欧米のラグジュアリー市場で高い評価を得ているナイロン高密度織物「シルファイン」で使用している原糸を仮撚り加工して使うニット生地の開発を進めた。シルファインのブランドを生かすことで海外市場での提案を進める。