倉紡貿易〈上海〉/生地の中国内販が順調/提案商材を売れ筋に集約
2025年07月31日 (木曜日)
【上海支局】クラボウの中国法人、倉紡貿易〈上海〉が、生地の中国内販を順調に拡大している。この2年間、各展示会に出展し、知名度を地道に高めてきたことや、顧客に提案するアイテムを売れ筋に絞っていることが奏功している。
生地展示会「インターテキスタイル上海/深セン」への出展を続けてきた成果で、ネット通販ブランドなどの新規顧客との取り組みが少しずつ増えている。展示会では、短納期ニーズに対応するため、生機を備蓄するアイテムに絞って訴求している。「現物がなくても、生機の備蓄で対応できるネット通販ブランドはある」と三谷尚志総経理は説明する。
昨年からデニムへの引き合いが増えている。「(裁断くずを再利用したアップサイクルシステム)「L∞PLUS」(ループラス)で生産するデニムに興味を持つブランドも多い」(三谷総経理)と言う。
内販のアイテムは、クラボウの日本およびタイの自社工場で生産する綿100%と合繊混のカジュアル向け織物、日本製デニム、中国の協力工場で生産する織物だ。日本製と中国製が主力で、売り上げ比率はほぼ半々。