万博でPR!/帝人グループ/YKK「エコダイ」
2025年08月05日 (火曜日)
〈バイオマス樹脂でオルガン/帝人グループ〉
帝人グループで、プラスチックの成形などを行うテイヨーが製造したバイオマスポリカーボネート樹脂製のパイプが、世界初のバイオプラスチック製のパイプオルガンに採用された。大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」で19~25日に展示される。
今回のパイプオルガンは、地球温暖化や海洋プラスチックなどの問題解決にプラスチック業界の技術やアイデアが貢献できることを示すシンボルとして作られた。西日本プラスチック製品工業協会の企画「バイオプラスチックでREBORN」に参画したプラスチック成形メーカー8社が製造に携わった。
採用された樹脂製のパイプは、テイヨーがマスバランス方式を適用したバイオマスポリカーボネート樹脂を用いて生産した。石油由来ポリカーボネート樹脂と比較して、製品のライフサイクル全体における温室効果ガス排出量削減に貢献する。
パイプオルガンは、大阪ヘルスケアパビリオンの「リボーンチャレンジ」エリアで公開される。
〈無水染色技術を発信/YKK「エコダイ」〉
YKKは、大阪・関西万博で14~19日に開催される「わたしとみらい、つながるサイエンス展」(文部科学省主催)に出展する国立福井大学の「フクミラデザインファクトリー~超臨界流体技術で『描き変えて楽しむ』未来のファッション体験~」ブースにファスナーを提供する。
同ブースでは、来場者が着用している服の模様が、超臨界流体技術で脱色され新たな模様に染色されるという未来の一シーンを疑似体験できる。この技術の関連製品として、YKKは水の使用量を大幅に抑える技術「エコダイ」で染色を施したファスナーを提供する。
エコダイ染色は、超臨界流体の状態の二酸化炭素(CO2)を活用することで、染色工程での水使用量をゼロにまで近付けた技術。