帝人 繊維・製品は前期並みへ

2025年08月07日 (木曜日)

 帝人は、今期(2026年3月期)の繊維・製品セグメントの業績(連結)について、ほぼ前期並みの売上収益3500億円(前期比0・5%減)と事業利益180億円(1・1%増)を見込む。産業資材は販売量が増加するとみる一方で、衣料繊維は中国向けテキスタイルの販売量が落ちると予想している。

 中国向け生地販売は、「前期に需要を先食いした部分がある。その影響で今期は販売量が落ちる」とした。中国では、ポリエステル長繊維織・編み物を製造・販売する南通帝人が好調を維持しており、「利益面でもきちんと貢献している」と言う。

 事業利益の見通しについては、拡販に向けた販管費増加などが利益を押し下げる要因になっており、販売は産業資材を中心に堅調。同分野では自動車関連部材、水処理フィルター向けポリエステル短繊維、生活雑貨などで販売量が増加するとしている。

 マテリアルセグメントでは、アラミド繊維は生産最適化などによるコスト構造改革を実施し、炭素繊維は航空機向けで販売増を見込む。複合成形材料は、北米事業の株式譲渡が7月1日に完了し、収益改善が定着してきた。同セグメントの26年3月期は売上収益3300億円(28・2%減)、事業利益80億円(33・3%増)を計画する。

 米国の関税政策に対しては、「米国向けが多いアラミド繊維や炭素繊維で影響が出てくる」と想定する。ただ、「価格転嫁によって影響を最小限にとどめる」との考えを示した。また、樹脂事業やセパレータで駆け込み需要はあったが、4~6月期の全社業績で関税の影響はなかったとしている。