ごえんぼう
2025年08月08日 (金曜日)
子供たちの夏休みも佳境に入ってきた。海や川、山、アミューズメント施設のレジャー、国内外の旅行、塾・部活の合宿など、日常と違うさまざまな経験をしているだろう▼一方、夏休みで給食が止まり、食事にも困る家庭が少なからずある。経済的に困難な家庭を支援するカタリバによると、利用家庭の約4割が「夏休みの食事回数が減少」と回答。保護者の約5人に2人は「子供優先で自分の食事を減らしている」という▼全国フードバンク推進協議会の調査では、調査に協力した加盟団体の8割超で食料支援依頼が増える半面、6割で食品の寄付量が減っていることが分かった。食品を寄付する個人や企業も増えてきたが、需要に追いつかない▼厚生労働省によると、17歳までの子供の貧困率は11・5%。約9人に1人が「平均的で当たり前の生活が難しい相対的貧困状態」にある。全ての子供が夏休みを楽しめる世の中にと願う。