繊維ニュース

産地往来/大阪/ユニチカの態度に感銘

2025年08月14日 (木曜日)

 ユニチカが繊維事業のほとんどから撤退することを決めた昨年末以降、業界が慌ただしい。シキボウ、カワボウ、瑞光、ボーケン、セーレンなどへの事業譲渡が決まり、落ち着きを見せ始めたが、まだ譲渡先が決まっていない事業もあり、生地産地でも不安感は払しょくされていない。高島産地のある織布工場は「どうなるか不安で夜も眠れない」と明かす。一方、大阪のある織布工場は、「ユニチカという会社の真摯(しんし)な態度に改めて感銘を受けた」と話す。事業撤退の発表後、微に入り細に入り説明があると言う。「こんな人たちと一緒に仕事ができたことが誇らしい。もう遅いが、繊維事業を続けてほしかった……」(武)