ごえんぼう

2025年08月18日 (月曜日)

 「来年こそ本番。在庫を倍に増やしたメーカーが勝者になる」。そう語るのは、あるユニフォーム販売店の責任者。話題にしているのは、もはや夏に欠かせない電動ファン(EF)付きウエアだ▼「今年は売れるから在庫を倍に増やすよう経営陣に進言したが、聞き入れてもらえなかった」と訴えるのは、中堅メーカーの営業責任者。結果、6月には在庫が底をつき、次の入荷は今月後半。「機会損失が半端ない」と肩を落とす▼とはいえ、売れ残りのリスクを考えると、簡単に増産へ踏み切れないのが経営者の本音。今年は、そうした経営者と現場の“温度差”が、多くのメーカーで浮き彫りになった▼問題は来年だ。販売計画を今年と比べてどうするか。各社ともデバイスを進化させ、他社との違いを明確に打ち出す可能性が高く、まさに“さいは投げられた”。販売を倍増させる企業は果たして出てくるか、来夏の勝負は既に始まっている。