繊維ニュース

ユニクロ 秋冬はアイビースタイル

2025年08月20日 (水曜日)

 ユニクロは、米国の伝統的なアイビースタイルから着想したアイテムを今秋冬シーズンに打ち出す。ユニクロの強みである機能素材やメリノウール、カシミヤなどを盛り込み、現代風のアイビーに仕上げた。

 さらにコート未満のライトアウターも豊富にそろえる。

 アイビーリーガー(米国北東部にある八つの私立大学の学生)の間で1950年代に流行したスタイルを再現した。シンプルで洗練された単品アイテムを巧みにレイヤード(重ね着)する。残暑や暖冬を見越し、コート未満のアウターも増やす。

 紺のブレザーやボタンダウンシャツ、チェック柄をポイントに置いたトップスなどを展開。既に婦人用で人気のバギーカーブジーンズも秋冬スタイルに差し込む。スエットなどスポーティーなアイテムも並べる。

 冬物の最盛期に向けては、アウトドアで過ごす冬の週末をイメージした。キーアイテムになるのは、東レと共同開発した高機能中わた素材の「パフテック」。天然羽毛の構造を化学繊維で模したもので2種の繊維で構成する。毛髪の約5分の1の極細繊維を含む粒わたが空気の層を作り、高い断熱効果を発揮する。

 パフテックでキルティングブルゾンやパーカ、ベスト、ハーフコートなど「婦人、紳士服でバリエーションを広げた」(PRチーム)と説明する。一部ではノンキルトのアウターも展開する予定。

 軽量で暖かいライトアウターやジャケット類が充実し、レイヤードで温度調節がしやすい商品群も特徴。レイヤードは、著名デザイナーとの協業プロジェクト「ユニクロユー」「ユニクロ:シー」でも軸となっている。