ユニファイ/ペパーミント由来消臭糸を投入/GRSなど認証取得
2025年08月25日 (月曜日)
循環型リサイクル繊維「REPREVE」(リプリーブ)などを展開する米国のユニファイは、天然ペパーミントオイルを用いた消臭機能糸「A.M.Y.ペパーミント」を打ち出す。従来の抗菌処理に代わる植物由来の技術で、50回の家庭洗濯でも効果が持続するのが特徴。アパレルやフットウエア、家庭用品、自動車内装など幅広い分野での用途を見込む。
同製品は、バージンポリエステルとリサイクルポリエステルの両方で供給可能。リサイクル版は、同社独自のファイバープリント技術によりトレーサブル(追跡可能)で、独自の認証・検証プログラム「Uトラスト」や「GRS」(グローバル・リサイクルド・スタンダード)など国際的なリサイクル認証も取得済み。エディ・イングルCEOは「自然由来の力で持続可能なパフォーマンスを実現し、ブランドに新たな価値を提供する」と話す。
ユニファイは併せて、繊維廃棄物を100%原料とする循環型製品として、リサイクルポリエステル「リプリーブ・テイクバック」と断熱材「サーマループ」をグローバル展開する。テイクバックは白染め可能な高性能フィラメントやステープルファイバー、原着糸をラインアップ。サーマループは従来の50%リサイクル比率から100%に拡大し、ダウンライクファイバー、ファイバーボール、中わた素材で提供可能で、優れた性能と保温性を実現した。
同社は2030年度までに「Tシャツ15億枚相当の繊維廃棄物リサイクル」を目標に掲げ、循環型ポートフォリオの拡充を急ぐ。今回の新製品は、27~28日に米ポートランドで開かれる「ノースウエストマテリアルショー」、9月2~4日に中国・上海で開かれる「インターテキスタイル上海」で展示する予定。
ユニファイは米国を中心に中南米にも生産拠点を持つ合成繊維大手で、リサイクル技術を軸に事業を拡大。リプリーブはこれまでにペットボトル400億本以上を再生し、スポーツ、ファッション、自動車、建築など幅広い分野のグローバルブランドに採用されている。





