浅野撚糸 撚糸の技術力、中国で発信
2025年08月27日 (水曜日)
撚糸・タオル製造販売の浅野撚糸(岐阜県安八町)は、9月2~4日に中国・上海で開かれる生地・副資材の国際見本市「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス秋2025」に初出展する。
生活関連商材や高級アパレルを手掛ける中国企業を対象に独自の撚糸技術を発信する。
独自の特殊撚糸技術「スーパーゼロ」加工糸を使用した織物から編み地までを豊富にそろえる。スーパーゼロ加工糸が持つしなやかさや膨らみ、かさ高性といった特徴が生地に反映される。インド綿やオーガニックコットンなどの綿糸使い生地に加え、ウール糸使いの生地も披露する。
特に訴求を強めるのはメリノウールのスーパーゼロ加工糸を使用した丸胴リブ。和歌山の企業で編み立てし、滑らかさと光沢感、落ち感のある顔付きに仕上げる。インナーにも適する。
織物では120番単糸の加工糸を国内で製織した綾織り生地を打ち出す。カシミヤ使いのように柔らかくしっとりとした肌触りを実現。ほかにも平織りからデニム、ジャージーなど幅広く紹介する。
主に中国で展開する2種類の業種・企業に提案を強化。タオルをはじめとする生活雑貨向けと、高級アパレルブランド向けだ。スーパーゼロ使いのタオル「エアーかおる」は中国市場で8年以上販売を続け、年間10万枚以上の販売数量を維持する。さらなる販売先の開拓を進める。
アパレル向けの生地開発・販売はテキスタイルデザイナーの梶原加奈子氏と協業。生地コレクションは「アサノカナコカジハラ」として認知度を高める。中国の高級アパレルやセレクト系ブランドへ服飾雑貨や婦人服など製品での供給も増加。新たにベビー衣料やルームウエア向けの開拓もうかがう。
今回展のテーマは「日本発、空気をまとう新しいテキスタイル体験」とした。肌触りの滑らかさを打ち出した差別化素材をアピールする。