ごえんぼう

2025年08月28日 (木曜日)

 2000年代前半に開業した大型商業施設が改装、もしくは閉鎖の判断を迫られている。特に地方のショッピングセンター(SC)は集客力に大きな差が出てきた▼近年は山形県や徳島県など「百貨店なし県」が増えている。しかし、より生活に密着したSCの閉鎖は周辺地域に多大な影響を与える。筆者が訪れた郊外型SCも例外ではなく、テナントの4分の1が埋まっていなかった▼都内の商業施設もオーバーストアが常態化。テナントが埋まらない複合施設がある。1階部分の飲食店が盛況でも、2階以上のテナントで集客に苦戦している▼あるアパレル企業の経営陣は「お付き合いで出店する時代は終焉している」と話す。出店交渉もシビアになった。その一方、跡地に大型専門店が入居する形態もある。家電量販店とリユース店がその代表格で周辺に居住するファミリー層を引きつけている。変容する消費にSCも呼応する。