江南布衣/伝統生地プロジェクト訴求へ/インテキ上海に初出展
2025年08月28日 (木曜日)
【上海支局】レディースブランド「JNBY」主力の江南布衣が、9月2~4日に上海市内で開かれる生地展示会「インターテキスタイル上海」(インテキ上海)に初出展する。中国の伝統生地の保存・再生プロジェクト「布尽其用」の認知度向上が狙い。伝統工芸の手法を応用し、パートナー工場と共に開発した織・編み物を訴求する。
同社は2022年、伝統的な生地とその背景の歴史や生産技術を研究・記録し、現在の生地開発に生かすプロジェクト「布尽其用」を始めた。今回展では、地元産の高級天然素材、ヤクの毛を使った生地を出展する。ヤク素材の豊かなバリエーションや伝統技術と現代的デザインの融合、持続可能な中国の伝統的紡績技術の可能性を示し、「当プロジェクトの仲間を増やしたい。パートナー工場の生地拡販も狙っている」と、劉紅艶・広報部上級マネジャーは説明する。
インテキ上海の国際ホール(香港パビリオン)に約100平方メートルのブースを設ける。展示する生地のパートナー工場は次の9社。
・綉嘉貿易〈上海〉
・浙江沃棆特実業集団
・張家港市澳洋ジ絨
・浙江三徳紡織服飾
・江陰天而然毛紡面料
・中健紡織新材料〈蘇州〉
・杭州銭塘絲綢
・常熟市万虎進出口
・広東易紡紡織
〈スパイバーの素材採用へ〉
江南布衣の「JNBY」と、メンズブランド「速写」(クロクウィン)は、25秋冬コレクションのアイテムにそれぞれ、バイオスタートアップ企業のSpiber(スパイバー、山形県鶴岡市)が開発した構造タンパク質素材「ブリュード・プロテイン」を使用した生地を採用する。今回展のブースで、同アイテムを紹介する。