スタイレム瀧定大阪 開発力でニーズに応える

2025年09月01日 (月曜日)

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)は、強みである生地の開発力を生かし、国内ブランドのニーズに応える。日本製の高付加価値品を求める声は強いとし、モノ作りの知見を生かした生地を積極提案する。

 その一環として新テキスタイル展示会「創織展」を創出。このほど東京都渋谷区の原宿オフィスで開催し、顧客との接点拡大を図った。

 創織展は、マーケット開発部マーケット開発室が企画した。同室の橋野大室長は「取引先の協力もあって、これまでアプローチできていなかったブランドともつながりができてきた」とし、「スタイレム瀧定大阪の強みである開発力を、展示会を通じてダイレクトに伝える」と話した。

 展示会では、長年にわたって培ってきたモノ作りの知見を基に、国内各産地の技術を融合して作った商品を紹介した。「天然」「合繊」「意匠」の三つをテーマに約240品番を展示したが、そのうちの約3割が開発品。日本生産品を軸に、一部中国品や韓国品も打ち出した。

 表情が豊かな生地に注目が集まったが、中でもシルク関連の人気が高かった。シルク・ウールに特殊加工を施した生地、シルク・ナイロンをサンドウオッシュして独特のフィブリル感を出した生地が評価を集めた。顔料プリントと洗い加工を組み合わせたウール生地も顧客の目を引いた。

 そのほか、フロッキー加工を施して洗うごとにデニムが浮かび上がる生地、北陸産地で製織・染色して滋賀県で加工した和紙100%生地などが高評だった。「強みである開発力を生かした生地を並べた。顧客のモノ作りを支えたい」とした。

 小塚毛織と共同出資で設立したカナーレジャパンで生産した生地も披露した。「ションヘル織機でしか織れない独自性の高い生地を作った。今回は提案数は少なかったが、次回の展示会ではもっと増やす」。創織展は継続開催し、年間2回、少なくとも年1回の実施を予定している。