ごえんぼう

2025年09月03日 (水曜日)

 人手不足が叫ばれて久しい繊維業界。繊維と言えばファッション、ファッションと言えばアパレル店頭、というのが学生が持つ一般的なイメージらしい▼関西ファッション連合が実施する就業体験プログラムでは、繊維企業が学生を短期間受け入れ、自社や業界の現状、課題などをレクチャーし、学生目線での改善策や新たなアイデアに耳を傾ける▼大阪のシンボルとして親しまれる「ビリケンさん」の商標を持つ田村駒に対しては、知名度向上のために「ビリケンカフェ」の開設が、育児卒業後の客離れが課題の赤ちゃん本舗には中高生や親まで使えるスキンケアクリームの開発が、サンウェルには布のサブスクリプションなどが提案された▼学生からは、「繊維業界のことを全く知らなかったが、すごく興味を引かれた」といった声も相次いだ。実際、同事業を機に繊維企業に就職した学生も多い。人手不足解消に向けた良策の一つ。