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旭化成、三井化学、三菱ケミカル/エチレン製造設備を最適化/有限責任事業組合設立

2025年09月10日 (水曜日)

 旭化成と三井化学、三菱ケミカルはこのほど、有限責任事業組合(LLP)を設立した。3社は、各社が西日本に保有している全2基のエチレン製造設備について、2030年をめどにグリーン化と高い競争力を持つ生産体制の実現を目指しており、LLP設立によってその検討を加速する。

 名称は「瀬戸内エチレン有限責任事業組合」とし、東京都千代田区に事務所を置く。出資金は150万円で、出資比率は1対1対1。組合員が西日本に保有するエチレン製造設備のグリーン化と将来の能力削減を含めた生産体制の最適化を検討するほか、設備共同運営のための共同出資会社の設立も検討する。

 3社は、西日本におけるエチレン製造設備のカーボンニュートラル実現に向けた3社連携の検討を開始し、議論を重ねてきた。その結果、議論してきた内容を実行段階へと進めるには有限責任事業組合を設立する必要があると判断した。