東レ/クプラの内装材などに採用/人工皮革「ウルトラスエードヌー」で
2025年09月10日 (水曜日)
東レの銀面調人工皮革「ウルトラスエードヌー」がこのほど、スペインの自動車ブランド「クプラ」のショーカー内装材とライフスタイル製品に採用された。ウルトラスエードヌーが自動車内装材に採用されるのは今回が初めて。9~14日までドイツ・ミュンヘンで開催の国際モビリティー展示会「IAAモビリティー2025」で世界初公開する。
クプラは、フォルクスワーゲングループのスペインの自動車メーカー、セアトが2018年に立ち上げた高性能自動車ブランド。革新的なデザインや電動化など最新の機能を積極的に採用することで知られる。
今回、クプラはショーカーのダッシュボード、ドアパネル、センターコンソール、ステアリングにウルトラスエードヌーを採用。また、クプラと英国のトラベルブランド「ハーパー」がコラボレーションしたスーツケースの内装にも採用された。
ウルトラスエードヌーは、深みのある光沢、滑らかで上質な質感が特徴であり、サトウキビの廃糖蜜から製造したエチレングリコールを原料とするポリエステルと、非可食のトウゴマから得たヒマシ油由来のポリオールを原料の一部に使用する。
こうした特徴による二酸化炭素排出削減への貢献が、クプラの美意識と革新性に合致する素材として高く評価された。