繊維ニュース

スタンパ事業の設備譲渡/クラレ

2025年09月12日 (金曜日)

 クラレは、スタンパ(微細形状を持つ金属型)事業について、保有する設備をミヤカワ(東京都中央区)に譲渡するとともに、製造技術を移転する。同事業をミヤカワで継続することが、将来的な成長につながると判断した。

 クラレのスタンパ技術は、1986年に鹿島事業所で製造を開始したレーザーディスク事業の重要な技術としてスタート。2003年のレーザーディスク事業撤退以降も光学製品の基盤技術としてビジネスに貢献してきた。

 00年以降は、スタンパ単体でのビジネス拡大を目指してきたが、厳しい事業環境が続いた。蓄積してきた技術を生かしつつ、事業拡大を目指す方策として設備譲渡と技術移転を決めた。