プロミネント〈ベトナム〉 内販が順調に拡大
2025年09月22日 (月曜日)
伊藤忠商事グループのベトナム法人、プロミネント〈ベトナム〉が順調に内販事業を拡大させている。軸は地場ブランド向けOEM/ODMと、地場の生地商社や対日縫製工場向け生地販売だ。
同社の事業は大きく分けて、対日や対米縫製品の生産・品質管理と、同法人主体の地場ブランド向けなどの独自ビジネスの二つ。近年は方針に掲げる通り法人主体のビジネスの拡大が著しい。新型コロナウイルス禍後から拡大基調に乗り、同社事業全体の20%を占めるに至っている。
この傾向も寄与して2025年3月期の純利益は前期比30%増えた。今期はここまで、対日の別注ユニフォームや対米アウターウエアのOEM/ODMの苦戦を、法人主体ビジネスでカバーする構図になっている。
法人主体ビジネスは、地場ブランド向け縫製品OEM/ODM、生地販売共に好調に推移する。縫製品OEM/ODMは資本・業務提携するSPA、コーウィルとの協業が中心。「コーウィルとの実績が評価されて他の地場アパレルとの取り組みが増えており、今後も拡大させていく」(高藤康晴社長)方針だ。
丸編み地と経編み地が中心の生地内販も、現地生地商社向け、対日縫製工場向けが共に伸びている。19年に社内に設置したR&Dセンターでの独自の素材開発が効果を発揮しているほか、日本の学生服メーカー・商社がベトナムでの一貫生産を拡大させていることなども好調の要因と言う。
法人主体ビジネスのさらなる拡大に向け、増員も図っていく。