トンボ・ヘルスケア本部/入院セット向け患者着が好調/BtoCも強化へ
2025年09月26日 (金曜日)
トンボのメディカル、ケア向けユニフォームを取り扱うヘルスケア本部は今期(2026年6月期)、引き続き販売好調な入院セット向け患者着を伸ばすとともに、白衣にも力を入れる。BtoCのビジネスも強化する。今月に疲労回復をサポートするリカバリーウエアを発売した。電子商取引(EC)サイトや通販などを通し、拡販につなげる。
ヘルスケア本部の25年6月期売上高は前期比2桁%の増収となった。けん引したのは入院セット向けの患者着だ。リネンサプライヤー経由で納入しており、3年ほど前から販売が好調に推移する。商品では「キラク」ブランド、「やわら着」シリーズの甚平タイプのウエアの販売が大きく伸びた。
今期は、市場が拡大傾向にある入院セット向け患者着の販売を一段と強化する。商品で新柄を追加するほか、「次の商品開発にも軸足を移している」(高橋圭治執行役員販売統括本部ヘルスケア本部長)。
白衣の販売にも注力する。伸びても縮みにくく、洗濯にも強いニットが同社の商品の主力素材だ。そのため、価格設定が高めだったが、海外生産の活用などによって価格を抑制。備蓄も充実させるとともに、裾上げといったアフターフォローにも力を入れる。これらを訴求しながら販売につなげる。
BtoCのビジネスも強化する。今月初めに、心身の疲労回復をサポートする、「めぐるきらくリカバリーウエア」を発売した。遠赤外線効果を持つ繊維を採用した生地を使ったウエアで、血行を促進して疲労回復を促す効果が期待できる。寝返り時や長時間着用してもストレスがかかりにくい設計を取り入れたほか、学生服やユニフォームで培った縫製ノウハウを生かし、毎日の洗濯や着用に耐える品質を実現した。トップスとボトムスの上下セットで価格は1万4300円。
自社通販サイトで販売するほか、今後は百貨店や通信販売などの販路も想定する。