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日本紡績協会/7月の綿糸生産33・8%減/工場閉鎖響く

2025年09月29日 (月曜日)

 日本紡績協会がまとめた会員企業の2025年7月の紡績糸生産は2172コリ(前年同月比33・8%減)だった。うち綿糸が1764コリ(20・9%減)、合繊糸が397コリ(59・8%減)、再生・半合繊糸が11コリ(82・0%減)といずれも減少した。クラボウの安城工場(愛知県安城市)が6月末に閉鎖した影響とみられる。

 安城工場の閉鎖により、運転可能錘数は前月から2万8千錘減り、10万2千錘となった。平均運転錘数も5万7千錘と、前月から1万6千錘減少。運転率は55・9%で、前月から0・3ポイント低下した。

 兼営織布の生産量は88万6千平方メートル(42・6%減)となり、2カ月連続で100万平方メートルを割り込んだ。うち合繊織物が55万3千平方メートル(40・3%減)、スフ織物が29万5千平方メートル(20・5%減)、綿織物が3万8千平方メートル(84・6%減)といずれも大幅に減少した。7月末段階での兼営織機台数は安城工場の閉鎖などを受け、前月より139台減って103台。