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呉羽テック/河瀬工場に集約・再編/東洋紡から土地取得

2025年10月01日 (水曜日)

 ニッケグループの不織布製造卸、呉羽テック(滋賀県栗東市)は本社工場で製造する不織布原反の一次・二次加工や最終仕上げ、検査などを河瀬工場(同彦根市)に集約し、合わせて物流拠点に再編する。このため9月30日付で河瀬工場の敷地を東洋紡から買い取った。取得額は非公開。

 同社はこれまで本社工場と河瀬工場それぞれで不織布の原反製造と加工を行っていた。さらなる生産効率の向上とコストダウンを目的に、河瀬工場で製造する不織布原反のうち、不採算・低採算品の生産を今期(2025年11月期)で停止し、空いたスペースに本社工場の加工・検査工程を移管・集約することを決めた。また近年、物流費が大幅に上昇していることから、効率的な物流体制を整備するために河瀬工場を物流拠点として活用する。

 同社は24年8月にニッケが東洋紡エムシーから株式を買い取ることでニッケグループに加わったが、河瀬工場の敷地(約2万平方メートル)の所有権は東洋紡が保有していた。今回、河瀬工場の再編に合わせて、東洋紡から工場敷地を買い取った。