ごえんぼう
2025年10月08日 (水曜日)
秋の味覚の栗。今年は猛暑で小ぶりなサイズが目立つが、その分味が凝縮されて良質な物も多いと報道されている▼4日に行われた自民党総裁選。高市早苗氏は、投開票に向けた陣営の決起大会で「火中の栗だろうが何だろうが拾う」と決意を示し、新総裁に選ばれた。初の女性首相の誕生が見込まれているが、少数与党での政権運営が平坦な道でないことは想像に難くない▼元銀行員で作家の江上剛氏は、銀行の広報部にいた時を振り返り「私の持論は、『何か問題が起こった時には、火中の栗を拾え』」とし、「周りから傍観的に見ていると、問題の核心が見えないから打つ手が遅くなる。早いうちに何とか勇気をもって問題の核心に入ってみる」必要性を指摘する▼ビジネスでも、リスクの高いプロジェクトや、責任を自ら引き受ける機会が訪れることがある。火中の栗を拾うことをいとわない姿勢にこそ、成長があるのかもしれない。