「ザ・メーカーズ・アパレルショー」の注目企業 Vol.2
2025年10月08日 (水曜日)
ODM、小ロット、短納期強み
日本法人生かし企画強化
南通佳創貿易(東京会場ブース番号056/大阪会場同33)
2014年に設立した服飾ODM会社。帽子をメインにマフラー、手袋、バッグなどを手掛ける。日本法人を持つことが強みで、顧客との密なコミュニケーションを通じ、日本の市場ニーズに応える企画提案を実現している。
中国・南通の協力工場と長年提携し、欧米市場向けの生産で培ってきた品質管理体制を持つ。最小ロットは2点から。
社内にデザイナーと素材開発担当を擁し、サステイナビリティーを意識した製品開発に注力。RWS(レスポンシブル・ウール・スタンダード)認証のウールや、メリノウール、リサイクルポリエステルなどの素材を積極的に採用している。
今回展には、UVカット・速乾機能を持つアウトドアハットや、高品質なウールを使ったニット帽など、付加価値の高い自社企画製品を幅広く披露する。
アウトドア・カジュアルに強み
威海威領斯進出口(東京会場同022/大阪会場同50)
11年創業。貿易会社に加え、小規模な編み物製衣類の縫製工場を運営する。自社工場で編み物製、協力工場で主に織物製のアウトドアウエアやカジュアルウエアを生産している。
生産アイテムは、ダウンジャケットや中わた入りジャケット、パンツ、スエットなど。英国、ポルトガル、韓国など海外顧客を開拓する一方、中国国内の大手カジュアルブランド向けも手掛ける。
顧客の多様なニーズに応える生産体制が強みだ。最小ロットは50枚で、追加オーダーにも迅速に対応している。
今回展では、日本市場への本格参入に向け、強みとする製品を披露する。一つは高密度の機能素材を用い、優れた防風防水性を実現したアウトドアジャケット。もう一つは冷感素材を採用し、日本の厳しい夏に対応する夏向け冷感・通気機能ウエアだ。
対日20年のレディース会社
龍友服装(東京会場同029)
06年創業。織物製から編み物製、セーターまで、婦人服のフルアイテムに対応する。創業以来20年近くにわたって日本市場向けが100%で、日本向けのモノ作りを熟知している。
江蘇省南通に小規模な自社工場を持ち、素材提案からデザイン、パターン作成、サンプル製作、量産までをワンストップで提供する。社内デザイナーによるODMが強みだ。日本の大手商社との長年の取引で培った高い品質管理能力と、数十枚からの小ロット生産にも対応する柔軟な生産体制も顧客から評価されていると言う。
今回展では、これまで主力としてきたミセス・シニア層向けアイテムで培ったノウハウを生かし、新たに25~35歳のヤング・キャリア層向けの顧客開拓を目指す。オリジナルのプリントや刺しゅうを施した編み物製衣類などを中心に訴求する。
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「ザ・メーカーズ・アパレルショー」は15、16日に東京国際フォーラムで、17日にシティプラザ大阪で開かれる。