RO膜製造設備を増設/東洋紡エムシー
2025年10月07日 (火曜日)
東洋紡エムシーは、岩国サイト(山口県岩国市)の岩国環境・ファイバー工場で中空糸型逆浸透膜(RO膜)の製造設備を増設することを決めた。投資額は約10億円。2026年夏ごろの稼働開始を予定する。これにより中空糸型RO膜の生産能力は現行の3倍となる。
同社の中空糸型RO膜は、主に中東地域の海水淡水化プラントで採用されており、高い評価を得てきた。中東・北アフリカ地域での海水淡水化プラントの需要は引き続き拡大することが予想されることから、生産・供給体制を強化するために今回の増設を決めた。
中空糸型RO膜の製造設備増設に合わせて、製塩やリチウム回収で使用する中空糸型塩水濃縮膜(BC膜)の製造設備も増強する。これにより中空糸型BC膜の生産能力も倍増となる。