BD200型精紡機/大和紡績、豊田自動織機/未来技術遺産に
2025年10月09日 (木曜日)
大和紡績と豊田自動織機が共同で実用化した「豊田ローター式オープンエンド精紡機BD200型」がこのほど、国立科学博物館の2025年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録された。
BD200型は、1967年にチェコスロバキアで発表された原型を元に両社が短期間で改良し、69年に実用化した。従来のリング精紡機に比べて約3倍の回転数を誇り、粗紡工程を省略可能とすることで生産性を大幅に向上。紡績技術の高度化と効率化に大きく寄与した。
現在は稼働を終了しているが、トヨタ産業技術記念館(名古屋市西区)で20錘仕様の展示機を常設で公開。大和紡績は「技術革新による繊維産業への貢献を今後も継続する」としている。





