「ザ・メーカーズ・アパレルショー」の注目企業 Vol.4
2025年10月10日 (金曜日)
独自技術、スピード対応訴求
成型技術とシームレス圧着
浙江精先服装科技(東京会場ブース番号060/大阪会場同34)
2001年創業。シームレス圧着技術を軸に、スポーツウエアやアーバンアウトドアウエアの企画・生産を手掛ける。上海と浙江、河南省に四つの自社工場を持ち、従業員は約300人。20年以上にわたりシームレス技術を追求してきた業界のパイオニア的存在だ。
強みは、ニットの一体成型編み技術と、シームレス圧着技術を融合させた独自の製品開発力。この二つの高度な技術を自社工場で一貫で行える工場は、他にはほとんどないと言う。その技術力が高く評価され、世界的なスポーツ・アウトドアブランドを主要顧客に持つ。
今回展には、技術力を駆使した最新コレクションを出展。快適な着心地と、シャープなデザイン性を両立した付加価値の高い製品群を訴求する。
「ブラッシュド・カシミヤ」提案
桐郷市鼎創羊絨(東京会場ブース番号023)
13年創業のカシミヤニット専門商社。カシミヤの原料調達から糸の企画、製品開発までを手掛ける。カシミヤ原料に関する知見が強み。
自社で企画・管理する高品質なカシミヤ糸を主に使用。広東、浙江の両省にあるトップブランドの生産を手掛ける大手工場と緊密に連携し、高品位な製品を生産している。
日本由来の起毛加工技術を使った「ブラッシュド・カシミヤ」シリーズを得意とする。特殊な洗いの工程を長時間かけることで、通常の製品より毛玉になりにくく、極上の柔らかさを実現した。
今回展には、同シリーズを中心に展示。日本のカシミヤ専門店やブランドに向け、30~50枚の小ロット生産にも対応する、原料からこだわった付加価値の高いODMをアピールする。
対日専業カジュアルウエア
東莞集久志服装(東京会場同052/大阪会場同03)
19年設立。100%日本向けの婦人服ODMを手掛ける縫製工場だ。織物製衣類を主力に、編み物製衣類や雑貨まで幅広く対応する。
最大の強みは、工場周辺の豊富な生地・副資材市場を活用したスピード対応にある。生地提案、サンプル作成、量産、出荷の全ての工程で短納期を実現。追加オーダーに最短3週間で対応できる。
日本のヤングファッション市場に精通し、そうしたブランドや専門店向けの生産を手掛ける。
自社工場に加え、十数社の協力工場と連携し、小~大ロットまで柔軟に対応できる生産体制を構築している。織物製衣類は100枚、編み物製は生地1反からの小口注文にも応じる。
今回展には、スピードと品質を両立できる実力をアピール。得意とする婦人服を中心に、日本のトレンドを反映した製品を多数展示する。
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「ザ・メーカーズ・アパレルショー」は15、16日に東京国際フォーラムで、17日にシティプラザ大阪で開かれる。(おわり)