耐薬品性が約2倍のRO膜/東レ

2025年10月10日 (金曜日)

 東レは、中国の東麗膜科技〈佛山〉(TMFC)、東麗先端材料研究開発〈中国〉(TARC)と共同で、耐薬品性に優れるほか、運転エネルギーの削減に貢献する逆浸透(RO)膜を開発した。産業廃水の再利用や下水処理向けに提案し、水資源の利用効率向上に貢献する。

 新開発の「TLF―400ULD」は、独自の製膜技術と流路設計により、従来製品と比較して高い塩除去率を維持しながら、透水性と耐薬品性を向上させた。汚れの堆積による差圧の上昇を大幅に抑制することにも成功している。

 洗浄時の薬品に対する耐久性が従来比約2倍になり、膜の劣化による性能低下を抑える。運転エネルギーは約10%削減できると言う。安定した長期運転も実現した。東レと藍星東麗膜科技〈北京〉(TBMC)が世界市場に販売する。