『AFF・大阪2025秋』 出展企業ピックアップ(上)
2025年10月14日 (火曜日)
中国とASEAN使い分け
日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展「ASIA FASHION FAIR大阪2025秋」(AFF・大阪2025秋)が21~23日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開催される。中国とASEANから約170社が出展。注目出展社を紹介する。(上海支局)
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南京依霖国際貿易/フライトジャケットが主力
2018年設立の生産・貿易一体型企業。フライトジャケットを中核製品とし、パーカやパンツなどのメンズウエアを手掛ける。
生産背景は、中国国内の高い技術を持つ工場と、ベトナムの大ロット対応工場(月産能力5万着)を使い分ける。顧客の要求に応じ、最適な生産拠点を選択する。
欧米市場を中心に事業展開してきたが、日本市場の開拓を今後、加速していく。
今回展では、フライトジャケットを前面に打ち出す。ナイロン66を使用し、フッ素フリーの撥水(はっすい)機能を持つことを訴求する。
浙江(女+亞)茜内衣/スポーツインナーで世界展開
1995年設立のスポーツインナーやカジュアルスポーツウエアの大手メーカー。中国に加え、ミャンマーとカンボジアにも大型工場を持つ。
編み物製衣類が主力で、年産能力は約3500万枚。デジタル化・標準化された管理体制を構築し、高品質と安定した納期を実現している。世界各国の70社超と取り引きする。
今回展への出展を機に、日本市場の開拓に着手する。スイムウエア、インナーなどを披露。大規模な生産能力と、国際基準の品質管理体制を紹介する。
紹興今喆紡織品/緯編みフリース素材が得意
2014年創業の編み物メーカー。自社工場を持ち、緯編みのフリースをはじめとする起毛素材を強みとする。
フリース素材の年産能力は、約2千㌧。フリース以外にも天然素材使いの幅広い緯編み地を手掛ける。
海外向けのうち、欧米の顧客が95%を占め、日本は5%にとどまる。今回展を機に、日本市場の開拓を本格化する。初出展の今回は、フリース素材をメインに、難燃糸、抗菌・冷感などの機能素材使いをアピールする。
南通麗絵紡織科技/ペット服のOEMに強み
11年設立の日本向け縫製会社。江蘇省南通の工場でメンズ・レディースに加え、ペットウエアのOEM/ODMを展開する。
強みは、メンズ・レディースで培った機能素材の知見を、ペットウエアの開発に生かしている点だ。飼い主が着せやすく、ペットが動きやすい製品が得意だ。
日本市場向けは、小ロット・短納期への対応力が不可欠。そのため、自社工場を基盤とした柔軟な生産体制で応える。
今回は、機能性と快適さを両立させたペットウエアを展示する。