『AFF・大阪2025秋』 出展企業ピックアップ(中)
2025年10月15日 (水曜日)
アジア全域の分業体制
威海倍佳貿易/ワークウエアで日本開拓へ
1999年設立の総合アパレルメーカー。世界9カ国に研究開発・デザインセンターを、中国や東南アジアに生産拠点を展開し、原料から製品まで一貫したサプライチェーンをグローバルで構築する。
年産能力は、計3千万枚。3Dデジタルサンプル技術を導入し、開発期間の短縮を実現している。従来は欧米向け中心だったが、2024年に新設した日本法人を拠点に、今後ワークウエアを主軸に日本市場の開拓を加速する。
今回展では、「ファッション」と「ハイテク」の二つのシリーズの多彩なワークウエアを打ち出す。
MILA INDUSTRIAL/バングラ生産のジーンズ
19年創業。中国拠点が調達と開発を担い、バングラデシュの自社工場、ミャンマーとベトナムの協力工場、インドの出資工場で生産する体制を構築する。
織物製衣類を主力とし、ジーンズ、ワークウエア、中わた入りジャケットなどが得意だ。現在の市場構成は日本と欧州が半分ずつ。
強みは、東南アジアの生産背景を生かしたコスト競争力にある。今後は、小ロット・短納期への対応力も強化していく。
今回展では、リサイクル素材を使って多彩な洗い加工を施したジーンズや、軽量保温ジャケットを訴求する。
煙台綺麗集団/対日30年超の総合メーカー
1991年に設立された大手アパレル会社。30年以上、日本市場を主力とする。年間売上高は1億5千㌦規模。
中国国内と、カンボジアやミャンマーなどの生産背景を組み合わせ、編み物、織物製のカジュアルからワークウエアまで、フルアイテムに対応する。素材・副資材の開発力も高く、顧客への迅速な提案を可能にしている。
今回展では、機能素材使いなどの付加価値製品から、価格競争力のある製品、小ロット・QR対応品まで、日本市場向けの幅広いソリューションを提案する。
雄県海興帽業/ODM対応の帽子専門工場
2008年創業の帽子専門工場。河北省の自社工場で野球帽、メッシュキャップ、ニット帽などを生産する。日産能力は約5千個だ。
OEM/ODMの双方に対応。小ロット生産が可能で、安定した品質と迅速な納期を実現している。
売り上げの多くは米国向けだ。日本市場のシェアはまだ小さいが、今後の拡大を目指している。
今回展では、デザイン性の高いストリートファッションのキャップや、精巧な刺しゅうを施した野球帽などをメインにアピールする。
(上海支局)