帝人フロンティアとJEPLAN/資源循環で連携へ/リサイクルプロセス全体で協業
2025年10月15日 (水曜日)
帝人フロンティアとポリエステルのケミカルリサイクル技術関連事業を展開するJEPLAN(ジェプラン)は、衣料品の資源循環に関する新たな取り組みの検討を開始する。両社が有する使用済み衣料品の回収ネットワークを連携させ、分別・選別から再資源化までリサイクルプロセス全体で協業し、衣料品の資源循環の促進を目指す。
帝人フロンティアは、1995年にリサイクルポリエステル繊維「エコペット」を販売して以来、長年に渡ってポリエステルのリサイクル技術を蓄積してきた。2022年からは中古衣料品のリユース・リサイクル事業を展開するファイバーシーディーエム(堺市)と協業し、中古衣料品の回収・選別とリサイクルによるサーキュラーシステムの構築に取り組んでいる。
一方、ジェプランは10年からアパレルメーカーと連携して店頭での中古衣料品の回収を進めており、ポリエステル100%の衣料品を再生ポリエステルへリサイクルする「繊維to繊維」の再資源化を進めてきた。再生ポリエステル繊維を活用した自社アパレルブランド「ブリング」も展開し、サーキュラーエコノミーの実現を目指している。
両社は今後、これら取り組みを連携させ、衣料品回収の効率化やリユース・リサイクルの仕組み作りに取り組む。将来的には、新たな「繊維to繊維」リサイクルシステムの確立も視野に入れ、廃棄衣料品の再利用・再資源化を推進する体制の構築を目指す。