LIVING-BIZ vol.123(5)/Close-up「JAPANTEX2025」/最新インテリアで幸せな空間作りを~11月19~21日 東京ビッグサイトで~
2025年10月15日 (水曜日)
日本インテリア協会(NIF)主催の国際インテリア見本市「第44回ジャパンテックス2025」が、11月19~21日に東京ビッグサイトで開かれる。「幸せ紡ぐインテリア空間~未来を彩るモノとコト~」をテーマに、国内外から約210社が出展。最新のインテリアを発信する。
〈新規含め多彩な出展者〉
今回は東京ビッグサイト南1、2ホールでの開催となる。昨年比1330平方㍍増の1万平方㍍となり、出展者数も24社ほど増える。
新規出展者も少なくない。国内では、カーペットやインテリアファブリックの輸入・卸売、内装仕上げ業のバコーカーペッティング(東京都墨田区)、モデルルーム・モデルハウス住宅設備の買取・再販や内外装リフォームなどを手掛けるてんとう虫(福岡県富津市)、カーテン地や服地などを開発・生産・販売する東陽織物(金沢市)など多様な企業が登場。
海外からは、カーペットや人工芝を製造する無錫富星地毯などの中国企業をはじめ、職人技と最新技術を生かしたインテリアテキスタイル・室内装飾が特徴のAS Fabrics1996(スペイン)、インテリアデザインのArt House Design(オランダ)などが初出展する。
昨年に続き、川島織物セルコン、サンゲツ、シンコールインテリア、SUMINOE、立川ブラインド工業、東リ、トーソー、ニチベイ、リリカラなどのNIF正会員企業から、インテリア産業協会、サンローズ、東亜コルク、ルノン、YKK APといった同賛助会員も集結する。
花田正孝実行委員長は、「生地の風合いやプロダクトの質感など、リアル開催だからこそ伝えられる。実際の商材を通して新規のお客さまと出会える場を提供していく」と話す。
〈トレンドの最前線を〉
出展各社の提案はもちろん、主催者企画でもトレンドの最前線を訴求する。毎回好評の「インテリア・トレンド・スクエア」は、三つの展示ゾーンとカフェで構成。「インテリア&ファブリックス最前線」では、国内外のファブリックブランドの最新コレクションを一堂に会して披露する。
インテリア産業協会との共同企画「ウインドウズパラダイス2025」では、インテリアコーディネーターと窓装飾プランナーのダブル資格保有者である“マドウツカイ”が、窓装飾を含めた空間展示を行う。
今回は爽籟(SO-RAI)代表の飯島千帆氏と、ナチュールブラン店長の岸智子氏が、同展テーマの「幸せ紡ぐインテリア空間」と連動して、趣味や生き方を見据えたインテリアを具現化。そこに暮らす人の幸せの物語を演出して見せる。
特別展示として、川島織物セルコンが大阪・関西万博の迎賓館を彩ったタペストリー(一般には非公開)も展示する。
また「インテリアデザインコンペ2025」や「NIFヤングテキスタイル2025」などの入賞作品も展示紹介する。
〈環境対応を継続強化〉
環境への取り組みも継続的に強化している。「NIF環境への取り組みコーナー」で正会員企業や検査機関を主体に環境に配慮した活動を紹介するほか、床材のリサイクルも行う。
床材リサイクルは2回目で、主催者ブースや会場通路の約4千平方㍍分が対象だ。NIF正会員企業5社(東リ、SUMINOE、川島織物セルコン、サンゲツ、田島ルーフィング)の協力を得て、デザイン性に富み高級感あふれるタイルカーペットやビニル系床シートを敷き、会期終了後に回収。協力企業の製品に再生し、資源循環を推進する。
環境セミナーも充実させた。会期3日間で11のセミナーを開く。経済産業省は「繊維産業の現状と課題」と「住宅関連産業の現状と取り組み」の二つのセミナーでサステイナビリティーにも言及する。
そのほか、カケンテストセンターによる「知られざる衛生加工の力」、NIFプラスチック床材部会とサクラクレパスによる「ビニル床材の不具合事例」、ケケン試験認証センターによる「環境訴求における国際認証の必要性」など、多角的な内容となっている。
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今回も「建築+インテリアWEEK」として、日本能率協会主催「ジャパンホーム&ビルディングショー」や、アジア家具フォーラム主催の「アジア・ファニシング・フェア」などと合同開催。建築関連から内装・インテリアまでワンストップで網羅する。