『AFF・大阪2025秋』 出展企業ピックアップ(下)

2025年10月16日 (木曜日)

開発・生産能力を訴求

南通思秋紡織/裏地備蓄し即納対応

 2015年創業の裏地をストック販売する専門会社。自社工場(月産能力約60万㍍)で生機を生産し、協力工場で染色加工している。

 強みは、在庫機能を生かした即納対応力だ。日本の顧客が求める品質の裏地を、必要な時に必要な量だけ迅速に供給する。

 日本向けビジネスは現状、中国国内の貿易会社を経由した間接輸出が中心だ。年間売上高は約5千万元。

 2回目の出展となる今回は、化繊裏地をメインに、通気性に優れたマット調や、柔らかな手触りの4ウエーストレッチ品などを披露する。日本での知名度向上と、直貿の顧客開拓を目指す。

寧波迪昂実業集団/開発力強みのODM企業

 1998年設立の生産・貿易一体型企業。中国浙江、安徽の両省で計25ラインの工場を運営するほか、東南アジアにも生産背景を持つ。

 自社ブランドを持ち、専属開発チームが3Dサンプル技術を駆使し、市場ニーズに即した商品を開発できる。

 年間輸出総額は8千万㌦規模だが、日本市場はわずか。今回展を機に、日本市場の本格開拓に乗り出す。

 今回展は、自社で企画・デザインした製品群を披露。吸湿速乾やUVカットの機能素材、再生ポリエステル使いをアピールし、日本ブランドの開拓を目指す。

恵州宏豊科技発展/バッグ一筋の香港系工場

 90年に設立された香港資本のバッグ専門工場。広東省恵州に2万3千平方㍍の自社工場を構え、多様なバッグ製品を生産する。

 35年の歴史で培った開発・生産ノウハウを強みに、旅行用からファッションハンドバッグ、バックパック、スマートフォンケースまで、幅広い製品に対応。防水バッグやアウトドア用バッグを得意とする。

 香港のデザイナーと契約し、日本市場向けブランドを昨年立ち上げた。

 今回展では、自社製品と、開発・生産能力をアピールする。

汕頭市泓遠紡織/老舗のインナー専門工場

 91年に設立されたインナー専門の縫製工場。広東省汕頭を拠点に500人以上の従業員を擁し、ブラジャーやショーツなどを1カ月約130万枚生産する。

 縫製、接着、シームレスの三つの主要な生産技術全てに自社で対応。社内にパターン室と開発部門を持ち、顧客の多様な開発ニーズに応える。

 年間売上高は約2800万㌦。これまで欧米市場を中心に事業を展開し、日本市場は少ない。今回が日本の展示会へは初出展だ。

 今回は、得意のシームレスタイプのブラジャー・ショーツや、カップ付きキャミソール、メンズショーツなどを主軸に打ち出す。

(おわり、上海支局)