メーカーズシャツ鎌倉とスタイレムが討議/万博で豪州綿の魅力引き出す
2025年10月16日 (木曜日)
オーストラリア大使館商務部は大阪・関西万博のオーストラリア館で10日、「オーストラリア綿・持続可能性と革新のストーリー」と題したパネルディスカッションを実施した。
コットン・オーストラリアのアダム・ケイCEOを司会役に、豪州綿を使ってきたメーカーズシャツ鎌倉の貞末奈名子社長とスタイレム瀧定大阪の西川嘉一R&D部マテリアル担当部長が登壇し、豪州綿の魅力と課題を語り合った。
メーカーズシャツ鎌倉は15年前、形態安定シャツに適した糸と原料を探していた。芯に使うポリエステルは決まったが、周りに巻き付ける綿を探していたところ、豪州綿に行き着いた。繊維長が長く、耐久性があり、異物混入が少ないという特徴が採用の決め手になったと言う。これまでに累計60㌧の豪州綿を使っている。
スタイレム瀧定大阪は繊維製品の大量生産、大量廃棄問題が深刻化する中で、サステイナブルを強く意識した経営にかじを切っている。原料部門の主力は羊毛だが、近年は綿や麻など他の原料の開発・調達に力を入れており、品種も増える傾向にある。その中で「品質と透明性の確保」というテーマに合致した原料の一つが豪州綿だった。豪州領事館を訪問し、認証付きの豪州綿の仕入れを始めた。
貞末社長は白度の高さを豪州綿の最大の特徴として上げた。漂白剤の使用量が低減でき、地球環境保護に資する。「透明感を伴った高級感のある白さ」と称賛を送る。
西川部長も「天然の白さが特徴」と強調した。加えて繊維長が長いため甘撚りに適している点に触れ、それによって「滑らかで柔らかい生地に仕上がる」と言う。
豪州綿は他の産地と比べて栽培にかかる水使用量を約半分に削減できる。この点についても両社が高く評価した。
今後について貞末社長は、「エンドユーザーに豪州綿が持つ、地球を守っていく原料であるという要素を伝えていきたい」と話した。西川部長は「認知度がまだまだ低く、豪州綿だから買うという消費行動には結び付いていない。品質の良さと環境に配慮した原料であるということをアピールしていきたい」と抱負を語った。





