東洋紡せんい・学販向け/合繊化、編み地化追い風に/開発・提案で反転目指す
2025年10月21日 (火曜日)
東洋紡せんいのスクール事業部は、長期化する学生服メーカーの生産調整の中で苦戦を強いられているが、合繊化、編み地化を追い風に素材開発と営業提案に改めて力を注ぎ、業績反転を目指す。
学生服や体操服などの学販分野では、織物から編み地、綿からポリエステルへの転換が進んでおり、同社にとって追い風。前期、前々期などはそれが業績にも表れたが、生産調整局面が続く中、上半期(2025年4~9月)は前年同期比で減収減益だった。
今後はモットーに据える「素材の力でユーザーの快適性を追求する」ことに改めて力を入れる。「今は我慢の時。在庫調整が終わるタイミングに向けて商品開発と提案に力を注ぐ」(松村修取締役営業本部スクール事業部長)とし、既存商品の改良や提案強化、新商品開発を加速させる。
高通気と透け防止を兼ね備える「レイブロック」や、吸水速乾性とストレッチ性を備えた「Zシャツ」など売れ筋素材の提案を強化。さらに、中東向け民族衣装用生地の技術から着想し開発した速乾性・ノーアイロン・耐久性に優れる新商品「ToV(トーブ)シャツ」などを訴求していく。





