AFF・大阪2025秋 多様なニーズに応える
2025年10月22日 (水曜日)
ファッションOEM・ODM展示会の「第45回AFF・大阪2025秋」が21日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で始まった。中国や東南アジアなどから約160社が出展し、対日貿易拡大を狙う。23日まで。
会場は服飾品、ニット、インナー、ベビー・キッズウエア、ホームテキスタイルなど主要アイテムごとに区分けされ、対日貿易実績が豊富な優良サプライヤーを集積した「AFFセレクション」コーナーや、「東南アジア工場エリア」も配し、多様化するバイヤーのニーズに対応する。
山東依多特進出口は2022年設立の新進企業だが、インナー、アウター、子供服など生産品種は多岐にわたる。前身のグループ企業から長年対日輸出を手掛けており、売り上げに占める対日比率は90%。自社工場二つと7カ所の協力工場があり、インクジェットプリントや昇華転写プリント、製品染めも得意とする。顧客の要望に応じて糸から購入し、生地化するノウハウも持つ。ミニマムロットは200枚。
グループに検品会社も抱え、品質管理の徹底にも定評がある。「今回展では日本の有力商社と商談し、加工量をさらに増やしたい」と意気込む。
汕頭泓遠紡織は今回が初出展。AFFだけでなく日本の展示会に出展すること自体が初めてと言う。1991年に設立し、ブラ・ショーツ、メンズボクサーパンツ、ルームウエアなどをOEM・ODMで縫製する。企画デザイン、編み立て、プリント、染色、縫製まで自社で行う一貫体制を強みに業績を伸ばしている。月産能力は160万枚。
対日は約20%と少なく、今回展を機に比率を引き上げたいと考えている。
今回展の会場では、大阪モード学園グラフィック科の学生によるTシャツデザインコンテストも実施されている。また、来場バイヤーにはキーホルダーやメジャーなどが配られ、入場証を提示すれば無料ドリンクと軽食が提供される。





