特集スクールユニフォーム(6)/協同/菅公学生服
2025年10月22日 (水曜日)
〈協同/新工場設立で内製化推進〉
服飾資材製造卸の協同(岡山県倉敷市)は、高水準にあるモデルチェンジへ対応する学生服メーカーへ向け、服飾資材の企画支援システム、「別注便」の活用に力を入れている。
別注便は別注の学生服に特化したBtoB向けのシステム。インターネットで同一のシステムに接続し、ワッペンや織りネームなどの企画依頼から納品までを一元管理できる。顧客の業務軽減などから学生服メーカーでの採用が進んできた。
同社では生産能力の強化に向けても動いている。今年、福井本社(福井県坂井市)の向かいにある遊休地へワッペン製造工場を新設する。工場の廃業などで産地の生産機能が縮小に向かう中、内製化によって供給責任を果たす狙いだ。
505平方メートルの敷地に木造2階建ての工場を建てる。8頭の刺しゅう機を1台新設するほか、4頭機2台、1頭機3台を移設する。3年以内に8頭機をもう1台導入する計画を立てる。
12月3日に竣工を予定する。従業員は15人程度を想定。年間28万枚のワッペンの製造が可能となる。5年後に年間35万枚の生産ができるよう増設も進める。
また、同社は昨年12月にホールディングス(HD)制へ移行、SoBaNiHD(そばにHD、倉敷市)を新設し、協同は傘下に入った。今後を見据え、廃業する工場をM&A(企業の買収・合併)しやすい組織に刷新した。
労働環境の改善も進めている。生産性向上に加え、健康経営アドバイザーの取得を奨励し、ワークライフバランスを取るための改善案を自発的に提案できる環境づくりを推進。業務における生産性を上げながら、来年1月より、年間休日を114日から120日に増やし、働きがいのある環境を整える。
〈菅公学生服/良い夏制服のスタイルは〉
今年も全国各地で猛暑日を記録した日本。菅公学生服はこのほど、中学校、高校の教員1400人を対象に、夏制服で良いと思うスタイルについて調査した。
現在採用している夏制服のタイプは、男子が「カッターシャツで裾を中に入れるタイプ」(56・9%)、「ポロシャツ」(46・9%)、女子は「ブラウス・シャツで裾を中に入れるタイプ」(45・2%)、「ポロシャツ」(44・2%)が多かった。熱中症対策に良いと思うスタイルでは「ポロシャツ」が全体で63・0%となり最多となった。
中学校では体操服や帽子の着用も肯定的に見られたほか、ハーフパンツの採用についても「とても良い」が全体の28・4%、「やや良い」が全体で40・9%と、おおむね好印象を持っていることが分かった。





