ごえんぼう
2025年10月23日 (木曜日)
国内ユニクロ事業の売上収益が初めて1兆円を超えた。国内アパレルの小売市場規模が8・3兆円(2023年度・矢野経済研究所調べ)と推計され、10%超がユニクロのシェアになる▼多くの人はユニクロを基準に服やインナーを選ぶのではないか。困ったらユニクロという人もいるはずだ。若年層からシニアまで各年代を取り込んでいる▼親会社ファーストリテイリングでは、さらにシェアを高められると読む。手綱を緩めず、素材開発を含めた新商品を次々と投入する計画だ。トップの柳井正会長兼社長の発言に注目が集まるが、同社の肝は「全員経営」にある▼店長を含めた各従業員が能動的に動き、課題があれば、仮説・実行・改善を現場レベルで実施。成果はキャリアパスにも反映される。柳井氏は人工知能(AI)やSNSの時代を認めつつも「軸は人材」と言い切る。世界中で幹部候補生を採用し人材育成にも余念がない。





