高度排水処理技術確立へ/三菱ケミカル
2025年10月23日 (木曜日)
三菱ケミカルは、高度な排水処理技術を確立するためのパイロット設備を広島事業所で竣工(しゅんこう)した。ケミカルプラントの排水水質改善に向けて、連続運転やバッチ運転での試験、排水の組成・温度・水素イオン指数(pH)の変動による多変数の試験などを実施する。
パイロット設備は、同社が生産技術や研究部門での検討を通して高度化してきた幅広いソリューションを組み合わせる。これによってコスト競争力のある高度な排水処理技術の確立を目指す。
確立した技術を国内外の拠点に水平展開することで2029年度の化学的酸素要求量(COD)削減目標の達成を図る。水処理ビジネスとしての事業化も検討する。
CODは、有機物などによる水質汚濁の程度を示すもの。同社は、中期経営計画2029の水資源マネジメントに関するサステイナビリティー目標として、このCODの削減を掲げている。





