繊維ニュース

この人に聞く/AFF 社長 黄 雨晨 氏/日本の経済成長に貢献したい

2025年10月23日 (木曜日)

 OEM・ODM展示会「AFF・大阪2025秋」が今日23日まで、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開かれている。見どころや今後の展望をAFFの黄雨晨社長に聞いた。

  ――中国繊維産業の景況はいかがですか。

 全世界的に景気は悪化しており、中国も同様です。特に欧米向けに力を入れてきた中国企業には厳しい情勢。だからこそ対日拡大への期待が高まっています。

  ――今回展の見どころは。

 中国とASEANから約160社が出展しています。見どころの一つは新規出展者の多さ。今回は約半数が新規出展で、AFFだけでなく日本の展示会自体に初めて参加する企業も少なくありません。

 二つ目は日本市場のニーズに合わせた提案です。入念な事前調査の下、例えば日本企業が好みそうな機能性素材などが多く見られます。三つ目は今年から始めた、良い商品、面白い商品を集めたポップアップコーナーです。四つ目は初めての試みとなるTシャツコンテストです。大阪モード学園の学生が「大阪から世界へ」をテーマにTシャツをデザイン。それに来場者が投票し、一位を獲得した学生には賞金を進呈するというものです。結果は11月19~21日に東京ビッグサイトで開く東京展で発表します。

  ――回を重ねるごとに改善が進んでいるように見えます。

 来場者アンケートを分析し、より良い形への改善を続けています。例えば、会社の特徴をブース前面に日本語で分かりやすく書くなどです。今回は各出展者に会社概要を書くポスターを渡し、徹底しました。

  ――11月の東京展の見どころは。

 東京ビッグサイトの東7、8ホールで開きます。これまでは7ホールだけでしたが、出展希望者が増えたため、8ホールも借りました。約600ブースで、大阪展と同じく約半数が新規出展者となります。

 会場までの無料シャトルバスは、30分間隔でしたが、今回は20分間隔に増便します。また今回の大阪展から、過去に来場したことのあるバイヤーへの案内状を、そのまま入場証として使えるように改善しました。東京展でも同じ形にします。

  ――日本のバイヤーに対して一言お願いします。

 まずは二十数年間にわたりAFFを支援いただいたことに改めて感謝します。今年はAFFが始まって以来初めて年4回開催としましたが、回数についても、出展者の地域や展示内容についても、何でも要望を伝えてほしい。改善を続け、より良い形にしていきます。世界景気が後退する中、AFFが少しでも日本の経済成長に貢献できればと願っています。