津田駒工業 タオル用の新型AJL

2025年10月30日 (木曜日)

 【シンガポール=星野公清】津田駒工業は「ITMAアジア+CITME シンガポール2025」で、タオル用エアジェット織機(AJL)「ZAX001neoテリー」を発表した。タオル用織機では約10年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

 生産性や省エネ、品位など各面の性能を向上させており、高納伸宏会長兼社長は「世界に向けて打ち出すモデル」と話す。

 タオル用織機では、2003年に打ち出した「ZAX9100テリー」、15~16年の「ZAX9200テリー」に続く新機種となる。先行して展開しているAJL「ZAX001neo」を母体にし、高生産性や、省エネ・省エアなどの特徴を生かしながら開発した。

 新型ギアボックスの採用で両面の回転数を上げ、タオル製織で常時700~800回転が出ると言う。オイルパス方式の採用で、ギアボックス内の部品の耐久性を向上させ、メンテナンス頻度も削減できる。

 品質面では、パイル糸の張力管理をより繊細にして生産品の品位を向上した。タオル専用に最適化したカム曲線を採用し、枠の位置を織物に近づけることで経糸への負担を軽減し、緯入れ時間を長くして緯糸へのストレスもなくすなど糸切れの減少につなげた。

 インドやパキスタンなど高生産性が重視される市場だけでなく、品質が重視される市場へも展開していく。日本のユーザーからも好評を得ていると言う。