繊維ニュース

シーユーピー/新企画・研究開発を推進/7月期は微増収

2025年10月31日 (金曜日)

 企業ユニフォーム製造卸のシーユーピー(岡山市)の2025年7月期業績は、販売がおおむね堅調に推移し微増収だった。今期は提案強化とともに新企画の研究、開発を進めながら増収につなげる。曽山紀浩社長は「当社は新スタイルのユニフォームの提案を毎年してきた会社。『導入したい』と言ってもらえるような材料を用意していきたい」と話す。

 25年7月期は、見込んでいた案件が今期に持ち越しとなるなどの影響もあったが、販売が堅調に推移した。運送業向けユニフォーム「トランスポーター」は、デザイン性や機能性などが評価され好調だった。「見られることを意識した商品採用が増えている」と言い、車のディーラーなど運送業以外の業種への採用も広がってきた。

 介護向けユニフォームの「プロフィーリング」、同ブランドから打ち出す「アーニー アーノルドパーマー」は、介護施設の経営難などの影響を受けたが、前年並みの売り上げを維持。高級ゾーンの「アイナ」は大人っぽさのある上品なデザインが受け、販売を大きく伸ばした。

 今期は引き続き独自ユニフォームの販売を強化する。曽山社長は「若年労働者の確保に貢献するなど、ユニフォームの果たす役割は大きい。企業の戦略ツールとして訴求していく」と話す。

 トランスポーターは継続して拡販につなげる。別注案件の獲得にも力を入れる。アイナも販売増を目指すほか、「次に向けた企画の開発、研究」も進める。

 同社は26年1月1日付で社名をカンコービズウェアに変更する。菅公学生服のグループ会社であるという認知を高めることが狙い。学生から社会人までのユニフォームを手掛ける総合アパレルメーカーとして、グループ全体の認知度向上とブランド力の強化を目指す。