ボーケンガーメンテック/顧客ら招きお披露目会/現在の姿を紹介
2025年11月07日 (金曜日)
試験機関のボーケンガーメンテック(BGT)は5日、事業・施設を紹介するお披露目会を東京都江東区の東京テレコム試験センターで開催した。同社は、ボーケン品質評価機構(ボーケン)のグループとして新たな一歩を踏み出しており、顧客らに現在の姿を改めて見せた。
ボーケンは今年9月、ユニチカグループだったユニチカガーメンテックの全株式を取得し、完全子会社化するとともに社名をBGTに変更した。「ボーケン」と「ガーメンテック」を社名に入れることで高い公正中立性と顧客のニーズに評価技術で応えて発展するという意思を表明した。
BGTは、新素材や新商品の機能性・快適性評価を主力とし、中でも製品使用時の人体生理計測や機能性評価の「見える化」にかかる技術に強みを持つ。人体生理計測は、人が実際に商品を使用した時の人体側の反応を評価し、血行促進やストレス、運動負荷などを測定する。
今回、顧客や関係者を招いた東京テレコム試験センターは2018年に開設された。幅広い温度と湿度が再現できる人工気候室を備えるほか、発汗サーマルマネキンや歩行マネキンなどを使った高機能性評価、一般機能性評価、人体生理測定などに対応している。
施設見学後は祝宴が開かれ、久次米正弘副社長は「多くの人の支援を受けてBGTとしてスタートできた。顧客の支えが大きく、これから恩返しをする」とあいさつ。ボーケンの吉田泰教理事長は「品質などの価値を『見える化』する技術は業界でも随一。専門性を高めて発展してほしい」と語った。





