繊維ニュース

メッセナゴヤ2025/新たな出会い求め/繊維企業が強みをPR

2025年11月07日 (金曜日)

 異業種交流展示会「メッセナゴヤ2025」が5日、名古屋市港区のポートメッセなごやで開幕した。多くの繊維企業が出展しており、自社の強みを生かした商品をアピールし新たな出会いを求めている。7日まで。

 今回で20回目を数える展示会には全国から844社・団体が出展。2006年からスタートしており、幅広い分野や地域から出展を募る。取引拡大や情報発信、異業種交流を図る日本最大級の展示会だ。

 繊維業界からは繊維メーカーや商社、染色整理企業などが出展。各社の特徴を生かした商品やサステイナビリティーを意識した商材など多彩な提案で異業種へPRしている。

 豊島は猛暑を見据えた機能素材を訴求した。アルミ製純度99%の遮熱シート「サーモバリア」は輻射(ふくしゃ)熱をカットでき、屋根や炉・機械などに施工することで暑さ対策に貢献する。多層構造のフィルム・シート「スペースクール」は太陽光を反射し放射冷却機能も備える。

 シキボウの織布・染色加工子会社、シキボウ江南(愛知県江南市)は綿由来のバイオマス原料を配合したプラスチック「コットレジン」を訴求した。廃棄する綿を再利用しており、綿を入れることで物性が大幅に向上。ボトルなどの成形品は、綿ならではのナチュラルでマットな質感に仕上がる。

 カーシート地の染色を主力とする尾張整染(同一宮市)は顔料染色技術を紹介した。濃色から淡色までの多色を可能とする。顔料の特徴である高い耐光堅ろう度を生かし、カーテンなどのインテリア向けに幅広く発信している。