ごえんぼう
2025年11月12日 (水曜日)
ファストファッションブランドやスポーツメーカーの業績は堅調、あるいは好調だが、全体として洋服が売れていない。ユニフォームなど従来とは異なる分野に進出する企業も増えてきた▼糸や生地、縫製を手掛ける川上・川中企業の多くも苦戦を強いられる。阪神服装(兵庫県西宮市)が62億円もの負債を抱えて自己破産し、北陸の名門、稲山織物(福井県大野市)も破産を申請した▼海外販売の重要性が高まるが、Z世代の獲得に失敗した欧米ラグジュアリー市場も縮小が顕著になり、日本企業の輸出拡大機運もここにきてやや沈静化してきた▼今日11月12日は「洋服記念日」。1872年(明治5年)の旧暦11月12日に「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出されことに由来する。世界的に目を向ければ洋服の着用人口は確実に増えていく。洋服以外の分野への進出だけでなく、そこに日本の繊維企業が介在したい。





