『AFF・東京2025秋』出展企業ピックアップ②

2025年11月12日 (水曜日)

高品質・納期安定の工場

トレンドのカラーデニム/煙台綺麗集団(ブース番号:A02―51)

 1991年創業の大手OEM企業。編み物・織物製のカジュアルからワークウエアまで対応する。中国国内に九つの自社工場、カンボジアとバングラデシュには10年以上取り組む協力工場を持つ。ボトムス生産が得意で、品質・納期の安定性の高さが強みと自負する。

 仕向け地別売り上げ構成は日本70%、欧米30%。日本市場の年間売上規模は約1億元。小ロット・短納期に対応する柔軟な生産体制を強みに、深耕を図っている。機能性とデザイン性を備えた生地提案にも取り組む。

 今回展では、機能素材使いのアイテムと、ジャカードやカラーデニムなどのトレンドアイテムを豊富に提案する。

アジアで高効率生産/寧波昕業進出口(同A08―29)

 2022年設立の縫製会社。カットソーを中心とした編み物製と、織物製衣類を幅広く取り扱う。中国国内およびカンボジアとミャンマーに自社生産拠点を展開する。自動化を進めた効率的な一貫体制を確立している。

 販売先は欧米60%、日本30%、国内10%。日本向けの年間売上高は約1千万元。最終顧客は、ボリュームゾーンのブランドが中心だ。

 今回は、Tシャツやスエット、パンツなどを出展。吸湿速乾、防水といった機能性と、短納期・高効率の生産力をアピールする。

価格競争力あるレディース/安徽成欣悦工貿(同A01―49)

 12年創業。中国国内に自社工場を持ち、編み物製と織物製のフルアイテムに対応。欧米向けで培ってきた生産効率の高さとコスト競争力が強みだ。

 仕向け地別売り上げ構成比は、米国90%、欧州10%。年間輸出額は1億元を超え、安徽省内では有数のアパレル企業として知られる。社内に10人体制のデザインチームとパターン・サンプルチームを備え、素材や製品開発に対応している。

 初出展の今回は、レディース製品をメインに出展。小ロット(3千着)と追加発注への対応力を訴求する。

編み物製レディース/QIAN QIU浅秋(同A05―22、24)

 1998年創業の編み物製衣類メーカー。ウール、カシミヤ、シルクなどの天然素材を用いたレディースを中心に展開。年間売上高は6300万元。

 自社内に糸から編み地、デザインまで一貫で開発する体制を整え、毎シーズン新しい素材を発表している。自動検品により不良率を抑え、安定した品質で小ロットにも対応可能。備蓄在庫も持ち、追加発注にも迅速に応える。

 販売先は主に中国国内ブランド。日本市場は未開拓だ。今回展では、独自の糸と編み地を使った製品を出展し、専門店から大手ブランドまで幅広い顧客との接触を狙う。

(上海支局)