『AFF・東京2025秋』出展企業ピックアップ③

2025年11月13日 (木曜日)

設計や素材の付加価値提案

好感度のカジュアル/杭州卓瑞輸出入(ブース番号:A01-46)

 1997年設立の総合アパレル企業。カジュアルウエアを中心に年間4千万米㌦を売り上げる。欧州の大手ブランドと長年取引している。

 デザイン部と生地部に10人以上のスタッフを擁し、3Dモデリングによる企画提案にも対応するなど、ODM提案力の高さが特徴。

 日本市場は昨年より開拓を本格化させ、欧州で実績を積む素材・トレンドを導入しながら、短納期とデザイン性の高さを強みに展開を加速している。

 今回展では、ダブルフェースやスエード調、キルティング綿服など、柔らかく着やすいレディースのコートを中心に展示し、大手セレクショップなどの新規開拓を図る。

中高級スポーツウエア/無錫馨蒂国際貿易(同A07-17)

 2007年創業。編み物製と軽量な織物製のスポーツウエアを生産。中国の無錫と安徽に計三つの縫製工場を持ち、多品種・小ロット生産に対応する。年間生産量は約300万枚。

 自動化ラインと手作業を組み合わせた柔軟な生産方式を採用し、300枚単位からの小ロットに対応。欧米および日本のスポーツブランド向けが多い。日本向けは近年、中高級ゾーンに焦点を当て、複雑な仕様や高付加価値素材を用いた製品で差別化を図る。

 今回展では発熱・冷感・UVカットの機能ウエアと、イタリアや台湾、韓国の素材メーカーのサステイナブル素材を使ったアクティブウエアを提案する。

レース加工に強み/南通易亮依国際貿易(同A03-55)

 19年創業のアパレル商社。織物製を中心にシャツやワンピース、ジャケットなどを手掛ける。先染織物使いやレース加工物に強みを持つ。日本市場に特化する。

 小規模の自社工場を備え、100枚単位の少量注文に対応できる。追加発注へのレスポンスが速く、企画変更にも機敏に対応する点が取引先から高評価を得ていると言う。顧客はナチュラル系・ベーシック系ブランドで、綿・麻素材使いが得意。

 今回は、レースや先染織物を用いた軽衣料を主軸に展示し、素材感とハンドメイド風の仕上がりを訴求する。

大手ODM/OEM企業/迪尚集団GREATSUMMER(MYANMAR)GARMENT(同A03-18、20・A04-17、19)

 1993年創業の大手アパレルメーカー。ミャンマーに9工場、カンボジアとバングラデシュに各3工場を展開し、中国国内にも20拠点以上を持つ。主要顧客は、欧州のメガSPAやブランドだ。

 素材開発から縫製まで一貫体制を構築し、ODM/OEMの両軸で展開する。昨年、日本市場の開拓を加速。東京に事務所を置き、幅広い顧客に機能素材使いやデザインの提案を行っている。

 今回展では、和紙糸使いや、軽量・気化冷却・発熱・冷感・消臭などの機能素材使い、サステなデニムをアピールする。

(上海支局)