構造改革で大幅経常増益/ユニチカ
2025年11月13日 (木曜日)
ユニチカの2025年4~9月期連結決算は売上高621億円(前年同期比1・0%増)、営業利益56億4400万円(152・7%増)、経常利益48億2800万円(319・5%増)となり、事業構造改善費用76億3100万円を特別損失に計上したため純損失34億8700万円(前年同期は98億4200万円の損失)となった。構造改革で高分子事業と機能資材事業の回復が進み、繊維事業も損失が縮小した(短信既報)。
機能資材事業は売上高190億円(3・7%増)、営業利益8億5500万円(442・8%増)だった。活性炭繊維やガラス繊維が堅調に推移し、不織布も堅調だった。産業用繊維はモノフィラメントが好調。ポリエステル長・短繊維は販売量が減少したが、価格改定の効果で収益性が改善した。
繊維事業は売上高146億円(2・5%減)、営業損失1億7900万円(同5億7400万円の損失)だった。不採算販売の見直しで赤字が縮小した。衣料繊維はユニフォームが官需を中心に堅調に推移したが、婦人服地や寝装、スポーツなどは低調だった。産業資材は市況回復で土木資材や生活資材関連が好調だった。
通期は売上高1100億円(前期比13・0%減)、営業利益75億円(28・2%増)、経常利益60億円(27・8%)を見込む。純利益は現時点での合理的な算定が困難なため未定。





