中国国際輸入博/ライブコマースなどで引き付ける/日系ブランド、存在感示す
2025年11月13日 (木曜日)
【上海支局】5~10日に中国・上海の国家会展中心〈上海〉で開かれた輸入品・サービスの展示会「第8回中国国際輸入博覧会」(輸入博)では、「ユニクロ」をはじめとする日系ブランドが存在感を示した。各社はライブコマースや体験イベントを積極的に実施し、ブランド認知度の向上に努めた。
ユニクロは「暖心之旅(心を温める旅)」をテーマに、東レと共同開発した機能性中わた「パフテック」のジャケットなどの新製品を披露した。パフテックは、中空糸を使用した高機能中わたで、空気を閉じ込め、保温性を高め、軽量で暖かい着心地を実現したことを訴求した。
「リ・ユニクロ スタジオ」コーナーでは、リユース素材を使ったアップサイクル作品を披露した。
ブース内では連日、ユニクロが提唱する「ライフウエア」についてのフォーラムを開き、学生などの一般消費者を招いてその理念を共有した。
「無印良品」は「耕種之美(耕し育む美)」を主題に、中国の自然資源を生かしたサステイナブルファッションと地域社会との共生をアピールした。
目玉は、26春夏の新作「漢麻」(中国産ヘンプ)シリーズ。黒竜江省青岡県の産地で生産する漢麻を紡績し、糸から縫製まで中国国内で完結させた地産地消モデルであることを強調。シャツやパンツなど軽量・通気性に優れたアイテムを披露した。
内モンゴル自治区のウールを用いた「原色ウール」シリーズや、景徳鎮産地のマグカップ、炭化処理した竹製家具なども展示した。
「アシックス」は、軽量性を追求したレーシングモデル「メタスピード レイ」などの新モデルの体験イベントを実施した。アパレル関連では、トレーニングウエアの秋冬新製品を展示。東レの防水透湿素材「ダーミザクス」や、人工羽毛「プリマロフト」、18・5マイクロメートルのウールの原毛とポリエステルの混紡糸を使った抗菌・防臭素材などを採用していることをアピールした。
浅野撚糸は、特殊撚糸「スーパーゼロ」を使用した日本製高級タオル「エアーかおる」を前面に打ち出した。来場者が水を使って吸水性を体験できる実演コーナーを設置したほか、人気ライバーによるライブコマースを実施した。完売製品が出るなど、好評を博した。





